STEINBERGER GL2T(モドキ)のEVHストライプを作る。
素材はHohner G2Lで、基本的にはスタインバーガーのロープライスバージョンみたいな物なので、固体自体は
GL2Tとほぼ同一である。
違いはもちろん、カーボングラファイトボディではなく木でできている。が、こんなにちいさいボディなのに(だからこそ?)
スルーネック構造になっている。これはむしろ良い物を拾ったような気分♪
もう一つの大きな違いはトランストレムかどうか。トランストレムとは和音を保ったままアームダウンできるのであるが、本機にはできない。
今回はリアル再現よりも雰囲気重視でチャッチャとやってみたい。
(リビングに置いて気楽に使えるギターが先に欲しかった。ZO-3を置いてはあるものの、ショートスケールなのでちょっと・・・)
とはいえ、何もこだわらなかったら面白くない。
今回こだわるのが外観上の相違点。知っている人には致命傷!(気にならない人にはなんでもない、ほんの些細な差)
スタインバーガーがカーボングラファイトの中空構造であるが故に、ピックアップのマウントにエスカッションを使っていない。
一旦天板(ボディトップ)を外し、天板に空けた穴を使ってピックアップ〜ジャックまでの電気系統を取り付けてから天板を戻す構造なので
ピックアップやポットは天板に直に付けられる。なので、固定用中継として使われているエスカッションや、コントロールキャビティ用の裏蓋は存在しない。
ボディトップ全体が「ストラトのピックガードと同じ」と思ってもらえば良いと思う。
が、オールウッドのホーナーはレスポールと同じ構造となるため、エスカッションが無いとピックアップの取り付けが成立しない。
そこで今回は・・・・
エスカッションなし仕様に改造する!
これが元のエスカッションマウント方式。 なんてことは無い普通のマウント方法 要はレスポールと一緒。 細かな位置関係に矛盾はあるが、あくまでわかりやすい図にした結果ですので、この図についてはノークレームノーリターンww |
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代替案として、 埋め木をエスカッション代わりとしてピックアップをマウント。 裏面にビスの頭が出るが、元々スタインバーガーにはあり得ないコントロールキャビティの裏蓋が存在するので、裏面はすでに諦めている。 表面の外観をそれらしくするのが今回の目的なので、それも良し。 ピックアップの取替えや、ピックアップのダイレクトマウントもできそうなので、むしろ音は良くなるのでは?と考える。 |
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部品を外し始めたところ。 VOLやセレクターの位置は、本家GL2Tと一緒なのが救いww |
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コントロールまわり。 一度ほとんどの配線を外すので記録として撮影。 |
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埋め木を裏から固定する為のビス。 コレだけ細ければOK! |
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埋め木用にザグる。 10mmほど掘り下げた。 で、こちらの面から埋め木用のビス穴をボール盤で真っ直ぐ空けた |
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裏面はこんな感じ。 穴径をきちんと決め、皿ビスの頭が1mm程度埋まる様に 頭の受けを掘っておく。 |
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埋め木を作ってきっちりと位置を合わせ、上記ビスにて固定する 埋め木の素材は栓(セン) |
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埋め木を固定した所で、塗装を剥がし、 表面が均一になる様にサンディングする。 |
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仕上がった状態。 埋めた箇所は意外と目立たない・・・と思う |
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埋めた部分をアップで。 写真の上側がボディエンド側。 |
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今回の塗装はちょっと違った試み。 自宅用にカンタンに仕上げられるようにやってみる。 もちろん使うのは油性缶スプレーのみ。 まずはラッカー3回吹き |
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一旦黒を吹く。 目的は着色ではなく、表面の凹凸を露骨に判るように してみたかった為。 |
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320番耐水ペーパーで表面をならす。 凹んでいる所に黒が残る |
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拡大するとこんな感じ。 キズや導管部分のテカリが判り易い。 もっとも、この後に黒で潰すから出来る方法。 |
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砥の粉をベタベタ。 | |
しっかり乾かしてから、円を書くように砥の粉を拭き取り クリアを一発。 |
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クリア一発で日没だったためにここまで。 わりと効率的に表面が滑らかになったと思う。 |
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ちょっと斜めから透かせて見るとこんな感じ。 | |
黒2発! 塗りたてはいい感じにテカるww |
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気になる凸凹が見えたのでもう一度馴らす #320耐水ペーパーでクルクル |
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で、もう一度黒をちょっと厚塗り | |
#2000耐水ペーパーまでかけ、軽くコンパウンド。 まだ上に吹くので軽くヘアラインが入るくらいにしておく |
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いよいよマスキング! スタインバーガーの写真って殆どないので、今回はフランケンみたいな緻密な事はせず、雰囲気重視でマスキングをする。 |
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白を厚塗り2発! | |
一晩置いてから赤用のマスキング。 ここで発覚! 同じだと思っていたVOL位置やPU、アームユニットの 位置がスタインバーガーとホーナーと違っていた! いまさら気がついた所で後戻りするのも大変なので、(実はスプレーが終わりかけているので)雰囲気重視でマスキングをする。 |
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赤2発厚塗り! 厚塗りとは言ってもニトロセルロース系の油性ラッカーなので乾燥後の塗膜は非常に薄い。 この後のサンディングでオーバーサンドしない程度に厚塗りは必要。 |
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マスキングテープ剥ぎました! 剥いだ後にこのカラーリングが現れると、いつもながら感動して悦に入ってしまう。 |
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屋内で改めて撮影。 ストライプは全体的にもう少し細めでも良かったかと思いつつ、雰囲気重視なのでまずは納得。 細かく見ていくと矛盾はある・・・ |
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5150はマスキングしてペイントで再現。 | |
こんな感じになりました。 | |
ボディをアップで♪ | |
埋め木を取り外してピックアップの取り付けを開始。 取り外し時に境目の塗料が欠けたので補修。 蛍光灯映り込みの上が補修したところ。 |
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ピックアップと埋め木を合体。 要は、 裏固定式木製エスカッション。 |
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意外とピックアップの足まで遠かった・・・ きちんと採寸せず、適当にやった末路です。 バネを使うとエディではないので、M5用ボルトを3個貫通させ PUを固定した |
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はんだ付け&配線中。 | |
とりあえず弦を張ればすぐ使える状態に。 ただ、埋め木の境目が気になる・・・ 多分このギターはPU交換しないので、境目は 埋めてしまおう! でもいざと言うときには外すことができるからOK! |
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