Vol3:塗装

いよいよウルフランケンの塗装になる。
もちろん、フランケン作りのノウハウをふんだんに盛り込んだ工程にする。
ピロピさんのJKと一緒に平行で処理しているが、本気フランケンと同じ工房とプロ用塗料を
借りて、下地からオールラッカー仕上げの高級ヴィンテージギター並みの贅沢な塗装だ!


塗装直前の状態。
左:
まずはサンディングシーラーを軽くひと吹き

右:
サンディングシーラー2発目。
今回はちょっと厚め
左:
表面の毛羽をペーパーで取ってから3発目。

中:
これが4回目。
たっぷり吹き付けて本日終了。1週間放置になります。

右:
裏面はこんな感じ
忘れ物発見!
穴埋めした箇所で、ピンポイントで空いた隙間にタイトボンドを
流しておいたが、その後を平らに均すのを忘れていた!
ラッカーは後々塗装が痩せるので、ここで処置しなければ
取り返しが付かない事に・・・・
という事で、この時点で修正 
そしてさらにサンディングシーラーを2発!

後ろにチラっと見えているのがピロピさんのJK
もう2発、サンディングシーラー。

写真では判りにくいが、ちゃんと
変化はしている!
塗った直後ではあるが、ツヤツヤしてきた。
もちろん、乾燥するとこのツヤは納まるが、
8コートしてやっとツヤが出る。
サンディングシーラーを8発もくれたのは厚塗りをしたのは、
ここで平滑を出す為。
#180→#240→#400→#600とペーパーをかけて、木目や打痕、
バスウッドは少ないが導管による凹みがなくなる所まで削る。
やすりをかけていくと凹んだ所がピンポイントでツヤが出るので、
出なくなるまでひたすらサンディングする。
量産ポリ塗装では全く必要の無い工程で、ラッカー塗装と言われる
量産ギターもこんな事しているとは考え難い。
だって、丁寧にやっていくと一時間以上かかる。
しかもアーチトップはベルトサンダーが使えず、全て手作業!
そして出来た生地がこの状態。
まるで木をサンディングしたようなサラサラ感!
どうせレリックするから・・・なんて言わずにマジメにやるのが
素人のいい所ですww(自画自賛)
もちろん、丁寧な下地作りが最終の仕上げに好影響する事は
明白でしょう。
密着を良くする為の捨て塗りでクリアを一発。
さあ、いよいよ着色!
黒を2発。2発目はちょっと厚め。
 黒3発目と抑えのクリア。
さあ、ストライプ巻き!

ただ、ボディタイプが違うので、
写真を見ながら現物雰囲気あわせ!
超計画的な本気フランケンに対して、
こちらは超辻褄合わせ!
下書きもテンプレートも一切なし。

裏面も辻褄は合っている。
ちなみに、ストライプ幅は20mm
但し、ホーンが短い為、ホーン部は16mm。

何度かやっているので、ここまでで約2時間。
「ニョロ」は赤を塗る時まで考えないとうまく行きません。
なので、仮に赤塗装用のマスキングをして、ニョロの位置出しをします。
全体の位置関係を見て、白ニョロを手書き
で、黒ニョロを導き出す!
出来上がったマスキングはこんな感じです♪
さあ、ではマスキングが終わった状態を全方位から見ていただきましょう!
表と裏面。

こうしてみると、ちゃんとフランケンしてますね!
白化粧は翌週の予定!
さあさあ、塗装の再開。でもギックリ腰になったので1週間延びてしまったww
さて、左の写真2点。
違いが判りますか??
PUセレクター、コントロール、トレモロの各キャビティ用の蓋。
それぞれにマスキングをして、上の写真、左は装着状態。右は非装着。

オーナーのホッシーノさんが蓋を付けても、ワイルドに付けなくても、
好みでどちらでも対応できるように配慮。
まずはクリアを一発。

フタ3兄弟は軽くヤスリを当てて足付けした後に
両面テープを貼った棒に貼り付けられ、
ボディ同様にクリアを一発。
そして、いよいよ白!

本気フランケンと同様、あまりビカビカな白は
不自然なので黄色を調合しながら、やや
クリーム色に調整。
まずは本体と3兄弟に1発目
同様に2発目。
もうほとんど下地の黒は見えない。
缶スプレーでは2発位じゃこうは行かない
3発目の白。
最後にクリア。
いよいよツヤが出てきた!
そしてお殿様!

本当は充分に乾燥できれば持ち帰って、ウチで「あれ〜お殿様〜」ごっこをやるのだが
時間切れで持ち帰れず。
止む無く、一部だけでも・・と思い剥いで見ました。
さあ、今週末には露わな姿がww

ホッシーノさん、こうご期待!

フタはしっかり足付け出来なかった為、ちょっと
線が荒れたり、一部剥げたり・・・治るかな・・・
いよいよ本格的にペリペリペリペリ〜
剥ぐだけでも30分以上かかったかな?
そして細線。
今回使ったのはホワイトボード用の罫線引き
テープ。300円台後半。
ツヤといい、太さといい、適度に弱い粘着といい、
凄くうってつけ。
白黒フランケンには欠かせないピックガード。
一時の白黒完成を楽しむ為。そして、
アーチトップだから樹脂ピックガードでは大変。
という事で、
厚紙で作る事にした。
まずは普通のピックガードを模ったもので調整。
6弦側は少し太らせてみたら良い感じ♪
しかし1弦側のカーブがボディ外形と合わない為
再度作り直し。
そして仕上げたのが右写真。
TONEノブは実は貼り付けただけww
さあ、白黒フランケンのストライプを全角度からどうぞ!
全体の雰囲気。

仮組みとはいえ、しっかりと弾ける情態。
トップとバック。
ぐるぐる〜っと全週。
そして白黒フランケンの2形態。初期状態と赤を塗る直前の状態を再現しました!











さあ、白黒フランケンは一旦締めて 赤ペイント工程はこちらへ!