デタッチャブルをセットネックに改造!

実はSGコピーモデルのリペアで・・・
リフィニッシュックだけの予定で請けたんですけど、デタッチャブルネックのボディ付け根部分にヒビを発見!!
塗装クラックだけで済んでくれ!と願うもボディまでしっかりパックリ!
構造的に考えると「そりゃそーなってもしゃーないな」的な雰囲気。

色々考えたけど、どうにも補強する手段が・・・あれしか思いつかない・・・というかあれしか無い・・・

と言う事で、デタッチャブルネックをセットネックに改造し、ネックとボディに充分な接着面を与えて、
この部分じゃ二度と壊れないぞ!って状態にしました。
これが外した状態。赤い線がクラック入ってました。
見るからに華奢なネック受け部。
何しろ、黄色で書いた部分が「薄い」!
しかも、ボディとネックの接合って赤い部分しかない。
これじゃあ充分な振動伝達が期待できないってもんです。 
 
なんでクラックが入ったか考えると・・・
 

ネックとボディが支えあう範囲が赤い部分しかなく、弦の張力に
強固に耐えなければならない部分が短い!
だから付け根からクラック(赤線)が入ったのだろう

ちなみにストラトの場合は、6弦側が充分に長く、かつ、ポケット下の
ボディも充分に厚みがある。
写真を見比べると安心感が違いますね。
 
そこで
 
こんな感じで補強材を入れました。
材はマホガニー。 

すんません、写真撮り忘れました!だから絵で説明ですw

ネック仕込み角は元々デタッチャ時代にボディとネックで
角度が決まっていたので、ネックの底が付くように
してあげれば考える必要がありません。
 
すると

 
   補強材とボディの接着面が赤く示した部分。
たっぷりと接合されているのが判ります!

クラックボディもこの補強材で繋がれます!

  この補強材とネックポケットが、
ネックと接着される部分がこの赤く示した部分です。

もう補強はガッツリ来てるでしょ! 
   ネックはこんな風にカットする。
もう完全にセットネックになったので、
「なんちゃって」では無くなってしまった。

もちろん、黄色いカット部の間の赤い塗装は接着剤が利かないので
剥離する。

そして、無事に接着をして、ダミーヒール取付け、段差解消等をした結果がこちら!
 
 
 

もう持った時のビクともしない感は、セットネックそのものでした!
この後、全体がチェリーレッドに変わりました