改めてネック周りの問題。
良く使い込まれている分、フレットの減りも相当な物。
それから極厚のネックシム。音に良いわけがない!
フレットはかなり弾きこんで いるので要交換 |
シム、厚すぎ! シムなしに改造します |
フレットは全体的にこんな感じ。 ファイリングしているのか?と思うくらい、ハイフレットあたりで フレットトップがまっ平らになっていた。 良く弾き込まれているので、消耗品であるフレットは磨り減ったら 交換すればいいんです! |
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まずはフレット抜き取り | ||
抜いた状態。 この位の汚れは普通なので、 全然ビックリしない。 |
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スポンジやすりで塗装を剥がす。 1フレットのナットから10mmと、最終フレットより後ろ 以外は、殆ど塗装が残っていなかった。 |
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磨き終わった所。かなりキレイになった。 18フレット以降の汚れはどうしても残る。 |
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ヘッドやネック裏もおおよそ剥離完了。 剥離剤みたいな薬品は使いません。 ひたすら手作業! この後、旧ロゴに変更される予定 |
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さて、2011年の仕事始め。フレットを打ち始めます。 ちなみに1月1日でした。 今回使うのは三晃の#213。 寸法からすると元々付いていた物と同じジャンボフレット。 まあ、この手のギターにはジャンボでしょ。 |
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タングの厚いフレットへの打ち換えだったらそのままだけど 今回は全く同じ寸法の交換だったので、溝の補強として タイトボンドを爪楊枝で流し込んでから・・・ |
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22本全部打ち込んだ所。 一晩硬化を待ってエッジ処理へ。 |
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使った道具。 タイトボンドと強力なペンチと小型ハンマー。 |
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飛び出たフレットをザックリと削る | ||
この辺りまで。 | ||
ヤスリの柄を取り外し、一気に削れるようにかける。 すると側面の角度が揃えられる。 エッジ角度の狙いはだいたい45度。 シビアに守る必要はないし、さらにエッジのカド取りも 最後でやるので、シビアにやる意味なし。 ただ、全フレットのエッジ面が揃わないとカッコ悪い。 |
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こんな感じだったものが・・・ | ||
こうなる。キレイでしょ♪ 一気にかけると木まで削れちゃうんじゃ??と思うけど それほど木は削れず、フレットの金属が木とツラになると スっとヤスリが滑るようになるので、そこで削るのを辞め れば良い これ以上の仕上げは塗装が完了してから。 |
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2011年、年が明けて、ピロピさんが夢を見たそうです。 「ヘッドはなぜストライプにしないのじゃぁ〜!」 は!っと目覚めたピロピさんから、そんなわけでストライプ化の 話が飛び込んできました。 まずはマスキング。 イメージは5150のヘッドです。 |
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とりあえず黄色を塗ってみる | ||
トラスロッドのプラグがしっかり着色できない! 目留めしてもうまくいかない・・・・ 上の写真のほうが判るかな? |
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黄色を重ね塗りしてみる。1度 | ||
そして2度目。 完全には消えない・・・ |
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日が変わって、充分に乾燥させた後 3度目に少し白を混ぜて吹く。 |
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元の黄色で1発 | ||
2発目。完全ではないが、まあまあでしょう。 これで一晩寝かしてからストライプのマスキングです。 |
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マスキングしました。5150風味です。 | ||
黒を2発 | ||
そしてマスキングを剥がして・・ しまった!マスキングが黒エリア にかかって塗り漏れが出た〜! という事で、ひっそりとタッチアップ |
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オーバーコート兼、 全体のクリアを2発。 |
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さらに2発 | ||
もう2発。 これで 黄色6+黒2+クリア6発吹きました。 来週乾燥した様子を見て、追加 吹きするかどうか判断します。 |
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左:まずは#600にて表面を均す 右:#800-#1000-#2000で水研。 かなり表面が滑らかに。 |
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コンパウンドをかけてツルツルに仕上げる。 ヘッドの表面磨きはこれにて完了。 |
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フレットを残すようにして全面マスキングテープを貼る。 フレットを削ったり磨いたりした時に出る汚れが指板面に付かない様にする為。 |
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板に紙やすりを巻いて、高さを均一にする。 | ||
フレットトップが紙やすりのせいで平らになるので、頭を丸くする専用のヤスリで フレットトップに丸みを付ける |
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紙やすりを指に巻き、フレットを磨く。 きれいになるのもそうだが、フレットごと塗装したので塗装を落とすのと、 チョーキングした時のザラザラ感を取る。 ヤスリは、#600-800-1000-2000の順。 |
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フレットエッジの仕上げ。 これをやらないと指をスライド した時にフレットエッジに引っ かかり、意外と痛い! |
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最後にコンパウンドで仕上げる。 もうちょっと光る様に撮れば 良かった。 |
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マスキングテープを剥がし、指版面もヘッド同様にペーパーかけ+コンパウンド。 メイプル指版塗装付きでフレット交換すると高額な手間賃を取られる理由が ご理解頂けたでしょうか? 磨きだけでも何度もあり、すごく手間がかかるんです。 もっとも、ここまでやれば・・・ですが。 |
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各パーツの取り付けにてネックは完了。 指板面とヘッド面の反射を見て欲しいww |