リヤピックアップ

60年代のES-335から外したGIBOSN PAF(PU490)をダンカンによりリワイヤリングして搭載している。
レプリカ製作担当のチップエリスはTHE GUITARMANのP68後半やギターマガジン2007年6月号のP21にて
"断線していて直流抵抗はゼロ"と言っているが、(本当は断線の時テスターはゼロではなく無限)
THE GUITARMAN誌P71前半でセイモアダンカンは
"そういうことはないでしょう・・・ハムバッカーとして8kΩはあります。正常な範囲"
と言っている。一体どっち?
個人的には、断線したピックアップは鳴ったとしても『漏れ』であり、それなりのパワーは出ない。
ましてや、ピッキングで断線させたというエディの証言はコイルの一番外側の表面側の断線であり
電磁誘導で信号が漏れて伝わる可能性は極めて低いはずだ。
なので、断然していたという言葉はかなり怪しい。

エディの物は巻きかえられていて特性が違うのでPAFを入手しても意味なし。(そもそも手が出ない)
2009年になり、レプリカに搭載したピックアップが発売された。
レプリカと同じレリックがされたものは裏面にエディのサインが入っている。がかなり高額
レリックなしはアメリカからの輸送料含めても$180弱なので射程距離内だ。
もっとも、これらはチップエリスに断り無く発売したとの噂がある。としたら契約内容によっては消える可能性がある

ピックアップ候補(安い順)
候補1

Duncan SH-1
50年代のワイヤリングマシンをGibsonから引き取って
PAFを再現したと言われるピックアップ。
本物のPAFと比較してどうこう言う耳を持っていないが
ダンカンがPAFを意識して作ったのは59モデルという名
に表れていると思う。
流通量も多く、割と気軽に手に入る事もあり、
私の中ではハンバッカーのリファレンスとしている。
候補2

Duncan JB
JeffBeckではなく、本当はJazz&Blues。
周囲が勝手にジェフベックモデルと名付け、独り歩き
してしまったのが真相らしい。
これが良いという話が書かれているサイトもあるが
私は若干鼻詰まりのこのPUはちょっと違うと感じている
候補3
EVHノンレリック版

EVHが販売した、レプリカに搭載したPUノンレリック版。
但しベースプレートが短足で、ボディ直付けができない。
(ポールピースのビスの方が先にボディに当たる)
これを採用するならベースプレートの変更が必要
候補4
ダンカン78モデル
近年のカタログから抜粋。BrownSoundとか、ある若い
プレーヤーの為に巻きなおしたPAFとか、
判る人には判る書き方をしているが、以前はEVHモデル
と明記されていた。
但し、Evenly Voiced Harmonicsの略だと主張!
そもそもPAFを巻きなおしたのはダンカン本人ではあるが
どうやら色々と大人の事情がある様だ。
候補5
EVHレリック
EVHが販売した、レプリカに搭載したPUのレリック版
直筆サイン入りの限定バージョン。
ちょっと私には手が出ない・・・
参考に、
ダンカン創業からのパートナー、
Maricela Juarez(マリセラ ファレス)が持つ
フランケン用に作ったプロトタイプの写真!
セレクターまでダンカンが作った??

ちなみに、
ダンカンのPUの3ケタのアルファベットシール
例えばDuncanCustomなら「DCJ」の場合、
最後の「J」がハンドワイヤーを担当していた
「Jarez」の頭文字であった。
3ケタシールはハンドワイヤーの証。

Fenderのアビゲイルイバラ女史と同じ立場なので、
二人は仲良しみたい
結局、EVHノンレリックを購入した。もしこれが消えていたらダンカン59にすると思う
外箱に入って来た。

バーコードに書いてあったのは、
JANコードが1766979962
その下に、
EVH Frankenstein Humbucker
022-2136-000

パッケージはこんな感じ。6面を広げてみたフランケンレプリカのパッケージ写真。
500個限定のレリックはカラー写真。ノンレリックは安いかわりに白黒!
箱オープン! 
 付属するビスとスプリング。

やはりエスカッションマウントを前提としているのか?
他に配線図があったが、フランケンをターゲットと
しているとは思えない、一般的な感じであった。
見た目はGibsonPAFやダンカン59。

エディが使ったのがPAFだから当然の外観。
裏面はのっぺら。
作成日が2008年10月10日。
フランケンレプリカは配り終わっているし、市販する気が
あったにしてはずいぶん早いし、中途半端な日付。

ラベルに書いてあるのは、

I1R01
SH-EVH 20081010

SHはダンカンのSH1(59モデル)か何かがベース
と暗示しているのでは?
横から見ると、

GibsonのHBや、ダンカン59よりも明らかに短足。
また、ポールピースのビスが長すぎ。
だから、このままでフランケン式ボディベタ付けが不可能
ベースプレートの交換が必須となる。
だから、フランケン用なのか、一般用なのか、
中途半端な形態である。
何をターゲットにしたのか?フランケンビルダーには
悲しい状態ではある。
およそ1ヶ月近く待って到着した足長プレート。
ALLPARTS JAPANではカタログに載っていないが、
本家USAでは販売している。
AJではカタログにないものをネット上で問い合わせ
できるので、試しに品番指定で頼んでみたら、
わざわざアメリカから取り寄せてくれた。
これならだれでもプレートを注文できそうだ。
品番はこちら。

PU 6915-001
値段は、プレート自体が1297円、
送料が630円
代引き手数料が315円。選択肢が代引きしか無い!
以上合計の2242円と、まあまあでしょう。
オリジナルの足の長さは約7mm
購入したプレートは倍の14mm。
GIBSONは知る限りほとんどが14mm。
ダンカンはSH-1が14mm、JBが7mmと混在状態。
プレートからボビンや磁石を外す。
後で逆付けしない様、磁石だけ取り出したりしない。
1PUだから問題ないが
ベースプレートを交換し、半田付け終了。
ねじが貫通する穴が小さくポールピースネジが
引っかかるので、一旦ポールピースを思いっきり
上に出しておき、ドリルでΦ3.5に穴を広げて組み立て。
判っていれば最初からやるべきだった。
足長君に変更完了!
これでベタ付けができる
ここからはレリック加工。
私にはすっかりおなじみの「さびてんねん」が登場
(本来ベースプレートは赤錆が出ない素材ではあるが)
完成後。
単品で写真を撮り忘れたので鎮座した状態。