テンションバー

 5150に取り付けられたテンションバー。
フロイドローズのプロトタイプとセットなのだが、
形状としてはステンレスの丸棒になる。
古いテンションバーをいくつか買ってみたが、
そもそもテンションバーがFRT3や4とセットだった
ものを買えたのかどうか不安で検証したところ、
やはり太かった。
プロト本体、ロックナットは何とか見つけられるが
当時のテンションバーが一番入手困難かもしれない。

探しても見つからなければ作ることにしたい。
画像から逆算するとテンションバーは
左記の寸法となる。

ただ、手元の現物は皆Φ5.0mmだ。
それが断面Dのものでも、丸棒でも。 
やはり不安は払拭できないので、
画像のテンションバーを切り取り、ラインと重ねた。
1/8ライン(3.175mm)より若干太いが
例えばこれが5mm丸棒だった場合
左の太いラインとの間の赤の半分近く
までが棒の幅となってしまう。
Φ5.0では成立しない。

やはりこの時のテンションバーはΦ4.0の丸棒で
あろう。 
   
ステンレスの丸棒を買う。
多分、これが一番安いかも。
モ●タロウの通販だ。
ただ、このΦ4.0の丸棒のセンターに穴を空ける事が極めて困難である。しかも2つを平行に!
プロの工作機械を使えばなんて事はないだろうが・・・この悩みで何か月か作業が止まってしまった・・・
そしてようやくたどり着いたのがこの治具!

底面に□4.0mmのコの字の溝があり、
そこに丸棒を差し込む。
寸法がピッタリなので棒と治具のガタツキが
無く、ギュッとはめ込むので棒はズレたり
回転したりすることは無い。

そして上の穴からΦ2.5mmのドリルを真っ
すぐ入れていく。
この穴ガイドは15mmほど深いので、決して
ドリルの刃は逃げないし、センターに垂直に
穴を空ける事が可能になる。

なお、後から追加で45.5mmピッチでΦ2.5
の穴を空けた。さらにここも穴あけをすると
左右の長さをカットする目安となる。
実際にボール盤にかけている様子。
もちろん写真を撮る時は回転させられない。
穴を空け終わった状態。
治具をひっくり返した様子。

中央2つがテンションバーのビス用穴。
外側がカット用の穴。
カット用はここで切って、円弧が無くなるまで
削ればきちんと幅が出るので、金ノコで
切って寸法を狙うよりは、遥かに楽だ
カット穴でカットした状態。
ヤスリで整える
そして出来上がった状態。
あとでもう少し曲げを入れたいと思う