テープの剥げ跡

エディの5150のレリックで、一番の課題はピック固定用テープを剥がした跡と
思われる、小さなブツブツの塗装剥げではないだろうか?
エルボーコンターと、5150ボディで大切な2大要素の一つだと言って良いだろう
この再現方法について、私なりの方法を書きたいと思う。
他に良い方法があっても突っ込まないように♪
まずは、白ラッカーに各種のラッカーを重ねて、
ガムテープを貼って剥いだら同じようにブツブツ剥げになるか検証。
ガムテープを貼ってみる。
なお、塗装は1週間以上乾燥させた状態
びくともしない!
良く考えたら(考えなくても当然と言われればそれまでだが)ラッカー同士は
化学反応でくっついてしまうので、そうやすやすと剥がれるはずがない。
これが剥がれたら過去に作ったギターはみんな剥離不良を起こしちゃう!
で、気持ちを入れ替えて、
白ウレタンの上にラッカーを吹いてみる。
3色あるのは、手持ちの色んな缶スプレーを吹いてみたからだ。
期待をしてガムテープを貼ってみる。
ん〜やっぱりびくともしない。
何度繰り返しても同じだった。
結局実験は失敗に終わった
気持ちを切り替えて。

同じように剥げる方法を発見したので紹介したい。
ベースになるのはウレタンにラッカーを重ねたものだ。

スクレーパーを立てて、シャカシャカ擦る。この方向を45度と定義しよう。
この時、力は入れず、スクレーパーの自重だけで食いつかせる感じ。
多分、切れ味の鋭い刃物だとうまくいかないかもしれない。
こんな感じ。
この時点でブツブツと剥げる必要はない。
先ほどと90度クロスする方向に、同じようにシャカシャカさせる。
角度を-45度とする。
力は入れない!
ちょっと剥げているのが見えるだろうか?
塗装の厚みや種類によって剥げ方が違うと思うので、必ずテストピース
で事前に実験してからギターには施してほしいが、
45度→-45度の1クールで剥げるとは思わず、3クールでも5クールでも
繰り返して地道にやるべきだと思う。
なにせスクレーパーの自重だけだから、そんなに一気に剥げるはずも無い
ひたすら繰り返した結果。
イイ感じにブツブツしてきた。
表面は荒れているので、コンパウンドを垂らして・・・
磨くとこんな感じ!
これが施した跡。
ボリュームノブの横も同様にやっている。
エディ実機。
比較するとちょっと今回の作業ではコンパウンドを
かけ過ぎた感はあるが、充分に再現できている
のではないだろうか????
ちなみに、最初にテストした白ラッカー+色ラッカーで同じようにやってみた。
もっと大きな塊でパリンっていってしまった。
剥げる雰囲気、その他全体のレリック仕上がり感からしても
やはり5150は白ウレタン+赤黒ラッカーというのが正解だと思う。