まずは、白ラッカーに各種のラッカーを重ねて、 ガムテープを貼って剥いだら同じようにブツブツ剥げになるか検証。 |
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ガムテープを貼ってみる。 なお、塗装は1週間以上乾燥させた状態 |
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びくともしない! 良く考えたら(考えなくても当然と言われればそれまでだが)ラッカー同士は 化学反応でくっついてしまうので、そうやすやすと剥がれるはずがない。 これが剥がれたら過去に作ったギターはみんな剥離不良を起こしちゃう! |
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で、気持ちを入れ替えて、 白ウレタンの上にラッカーを吹いてみる。 3色あるのは、手持ちの色んな缶スプレーを吹いてみたからだ。 |
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期待をしてガムテープを貼ってみる。 | |
ん〜やっぱりびくともしない。 何度繰り返しても同じだった。 結局実験は失敗に終わった |
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気持ちを切り替えて。 同じように剥げる方法を発見したので紹介したい。 ベースになるのはウレタンにラッカーを重ねたものだ。 スクレーパーを立てて、シャカシャカ擦る。この方向を45度と定義しよう。 この時、力は入れず、スクレーパーの自重だけで食いつかせる感じ。 多分、切れ味の鋭い刃物だとうまくいかないかもしれない。 |
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こんな感じ。 この時点でブツブツと剥げる必要はない。 |
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先ほどと90度クロスする方向に、同じようにシャカシャカさせる。 角度を-45度とする。 力は入れない! ちょっと剥げているのが見えるだろうか? 塗装の厚みや種類によって剥げ方が違うと思うので、必ずテストピース で事前に実験してからギターには施してほしいが、 45度→-45度の1クールで剥げるとは思わず、3クールでも5クールでも 繰り返して地道にやるべきだと思う。 なにせスクレーパーの自重だけだから、そんなに一気に剥げるはずも無い |
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ひたすら繰り返した結果。 イイ感じにブツブツしてきた。 |
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表面は荒れているので、コンパウンドを垂らして・・・ | |
磨くとこんな感じ! | |
これが施した跡。 ボリュームノブの横も同様にやっている。 |
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エディ実機。 比較するとちょっと今回の作業ではコンパウンドを かけ過ぎた感はあるが、充分に再現できている のではないだろうか???? |
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ちなみに、最初にテストした白ラッカー+色ラッカーで同じようにやってみた。 もっと大きな塊でパリンっていってしまった。 剥げる雰囲気、その他全体のレリック仕上がり感からしても やはり5150は白ウレタン+赤黒ラッカーというのが正解だと思う。 |